2-E かなり多い二項対立! 共通テストから
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大学入試共通テスト 令和4年度本試
生徒S:先生、二項対立(にこうたいりつ)ってなんですか?
先生T:犬派 VS 猫派どっち? ラーメン派 VS うどん派 どっち? などだよ。
生徒S:ああ、2つの間で、対立させて、比較するんですね。
先生T:うん。人間って対立させるのが大好きなんだ。わかりやすいからね。
次の文は令和4年度の共通テスト本試験からだ。朝型人間をlarksひばり, 夜型人間をowlsふくろうとよんでいるよ。(クリックすると拡大)
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和訳
朝型人間 かと問われると、ある人たちは「いいや、僕はナイトアウル(夜型人間)だ 」と答える人がいる。そのような人たちは夜に集中し、創造的になる。その反対に、よく知られたことわざは次のように述べている「早起きは三文の得(早起きの鳥は虫を捕まえられる)」と。このことわざが意味するのは、早起きするってのは、食べ物を手に入れ、賞をとり、目標に到達する方法ってことだ。ひばり(という鳥)は朝さえずるので、早起きの鳥は { フクロウの逆で } ひばりなのだ。日中活動する生き物は昼行性で、夜現れる生き物は夜行性なのだ。
別のことわざによれば「早く寝て、早く起きれば、人は健康に、裕福に、賢くなる」のだ。→朝型人間(larks)はベッドから飛び出し、きちんと朝食を食べ、朝を迎える。一方で、夜型人間(owls)は、目覚ましのスヌーズボタンを押し、ギリギリに身支度し、たいては朝食なしで済ませる。夜型人間は食事の回数は少ないが、その日の夜遅くご飯を食べる。食事の後は運動しないので、そのことが、体重増につながる。だからおそらく朝型人間の方がより健康なのだ。(しかも!)夜型人間は朝型人間のスケジュールに合わせて働いたり学んだりしなければならない。ほとんどの学業は午後4時前に行われるから、若い朝型人間の方が(夜型人間より)ある課題をよりよくできるかもしれない。 (また)日中早い時間に行われる仕事の取引があるから、 それで朝型人間の方が(夜型人間より)裕福になれるかもしれないのだ。
生徒S: いやー、見事に、二項対立っすね。しかも第一段落も、第二段落も、段落の冒頭で言ったこと後半で、ちゃんと 具体的に言い換えてますね。
先生T:おお、よく気がついたね。抽象的なことを言ったら、必ず具体的に言い換えたり、例を挙げて、説の正しさを証明するのさ。論説文では、よく出る二項対立。このような形もあるんだと覚えておこうね。